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満天の星

小学校二年生の夏、私は父の転勤で徳島に住んでいた。

徳島の、さらに田舎のほうの市で、社宅なのに平屋の一軒家。庭も前後に広くて、桃、びわ、柿の木が植わり、イチゴ、トマト、ピーマン、きゅうり、小さい菜園もあった。庭の片隅には大きい蛙が住む小さな池も。

阿波踊りの季節には父が局長を勤める小さな局の人が100人ほどやってきて庭で阿波踊り大会。
何事にも贅沢を許してくれない家だったけれど、その日だけは無礼講で、氷屋が腕で抱えるほどの大きな氷を浴槽に持ってきて、大量のアイスや、飲み物や、スイカをそこで冷やし、夏の一夜の夢が繰り広げられる。そしてその後の夏休みは、残りのアイスを一日一個食べさせてもらえるのが楽しみだった。

そんな徳島暮らしのある夏の夜、月食の日があった。
真夜中、母に起こされて、パジャマ姿で姉と二人で縁側に座って、ボールに冷やした巨峰を食べながら月が欠けていくのを見ていた。

月が消えたとき、母に促されてサンダルを履いて、軒先から庭に出た。

頭上に、満天の星。降ってくるかのような星。
まだ視力が落ちる前の裸眼で見れた、ぎっしりと輝く宝石箱のような星空。
首が痛くなるまで、見上げてた。月食よりもなによりも、その星空がすごかった。

その後東京に引越しになり、視力も落ち、星座をなぞるのが精一杯の星空しか見えなくなった。


大人になって、コンタクトレンズを手に入れて、海外のリゾートでまたあの星空に出会えるようになった。
モルディブのマーレ(空港のあるメインの島)からホテル(一島一ホテル)に移動する舟上で見た星空も素晴らしかった。

でも、一番はあの徳島の空。あれにかなうものはない。

子供の頃、似たような田舎で、HYDEも星空を見上げていたに違いない。
田舎の生活が好きなんだ、という彼の記憶の中には、東京で見ることのできない星空があるんだと思ってる。
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